◆ 在宅中心静脈栄養法(HPN:Home Parenteral Nutrition)

中心静脈栄養法(TPN:Total Parenteral Nutrition)とは
中心静脈という心臓の近くの太い血管内に留置したカテーテルを介して高カロリー輸液を投与する方法です。生命維持や成長に必要なエネルギー、各種栄養素を経静脈的に必要十分量投与できるので、栄養状態の維持、改善を図るために使われています。腸管の機能不全や大量切除を行った場合は永続的なTPNによる栄養補給が必要となります。このTPNを家庭で行うこと在宅中心静脈栄養法(HPN:Home Parenteral Nutrition)といいます。

【対象疾患】
短腸症候群、広汎ヒルシュスプルング氏病、腸管機能不全、炎症性腸疾患や、慢性特発性偽性腸閉塞症候群、難治性下痢症などの他に悪性腫瘍や脳血管疾患の後遺症などが対象となります。

【目的】
家庭でTPN管理を行うことで、長期入院から家庭・社会への復帰が可能となり、QOLの向上につながります。また、小児においては成長・発達を促すことにつながります。

【カテーテルの種類】
体外式カテーテル(ブロビアックカテーテルなど)
・体格の小さな方が対象となります。
・輸液の交換、接続時に痛みを伴いません。
・入浴時のカテーテルの保護や定期的なガーゼ交換が必要です。

完全皮下埋め込み式カテーテル(IVHポートなど)
・ある程度の体格、自己管理の可能な方が対象となります。
・針を抜いた状態では体外露出部がなく一般の皮膚と変わりません。
・穿刺が必要なため痛みを伴うことがあります。
・入浴時のカテーテルの保護や定期的なガーゼ交換が不要です。

【輸液の投与方法】
持続投与(24時間連続で投与する方法)
・低血糖症状を起こす可能性が低い。
・携帯用輸液システムを使用し自由行動も可能です。

間歇投与(昼間または夜間に輸液を中断する)
・ロック時間中に経口摂取が十分でないと低血糖を起こす可能性があります。
・カテーテルロック中は行動の制限が少ない。

【注意点】
TPNは元来、経腸栄養だけでは助からなかった患者さんに、太い静脈から主に濃いブドウ糖とアミノ酸を投与するもので、
静脈栄養のみで1日の必要な栄養が取れると同時に、かなりの高濃度の輸液をしているという認識が必要です。
清潔・消毒(十分な手洗い)感染防止
操作方法をを覚える
カテーテルを安全に管理する(抜けない・詰まらせない・過不足がない)

合併症としては「輸液の入りすぎ」「低血糖」「血栓形成」などがあります。「カテーテルの抜去・閉塞」などは致死的になることは少ないのですが起こりうる合併症として認識しておく必要があります。また、肝機能障害などの合併症の早期発見のため定期的に血液検査を行ってチェックをすることも大切です。
医師の管理指導下のもと医療機器取扱担当者からも正しい取扱方法を学び適切に取扱いしましょう。




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